コンセントの後悔、全部書く。23箇所つけても足りなかった注文住宅の記録

家づくり・工務店選び

結論から言います。我が家は注文住宅でコンセントを23箇所つけました。それでも、足りませんでした。2年住んだ今、延長コードと電源タップで日々しのいでいます。家の性能には後悔ゼロの我が家の、唯一の後悔がコンセント。どこが足りなかったのか、逆にどこが無駄だったのか、「数」だけでなく「高さ」の失敗まで、全部書きます。

いえお
いえお

「コンセントは多めに」——家づくりの記事に必ず書いてある定番アドバイスです。私も読みました。だから多めの23箇所つけました。それでも足りなかったんです。この記事は「多めに」では防げなかった、暮らしてみて分かった具体的な失敗の記録です。

23箇所つけても足りない。理由は「暮らしの変化」にあった

設計のとき、私たちは間取り図とにらめっこして、けっこう真剣にコンセントを配置しました。総数23箇所。工務店からも「十分多い方ですよ」という感触でした。

それでも足りなかった最大の理由は、いま振り返るとはっきりしています。「電気を使う暮らし」が、図面を描いた時点の想像を超えて増え続けるからです。スマホは1人1台の時代。うちは子どもたちもゲーム機を1台ずつ持っています。キッチン家電も年々増える。図面のときに数えた「使う機器」は、住んで2年で確実に増えました。

ここからは、実際に足りなかった場所を具体的に挙げます。

足りなかった場所①:キッチン背面の作業台(家電が全部ここに集まる)

一番の誤算はここでした。キッチンの後ろの作業台は、炊飯器・電子レンジ・トースター・ケトル…と、家電の定位置になる場所です。頭では分かっていたつもりでしたが、実際に置きたい家電の数はコンセントの口数を超えました。

いまは延長コードで対応しています。使えてはいます。でも、せっかくの新築の、毎日立つキッチンに延長コードが這っているのは、正直ちょっと悔しい。ここは「多め」ではなく「置く予定の家電を全部書き出して、その1.5倍」くらいの気持ちでよかったと思います。

足りなかった場所②:テレビ裏(ここは家族の「充電基地」になる)

テレビの裏は、テレビ本体・レコーダー・ゲーム機(うちはプレステとSwitch)で、あっという間に口が埋まります。ここまでは想像できていました。想像できていなかったのはこの先です。

我が家では、子どもたちが寝る前にスマホ2台とSwitch3台を、それぞれ自分でテレビ裏に挿して充電するのがルールになっています。つまりテレビ裏は「AV機器の配線場所」ではなく、家族全員の充電基地なんです。1人1台スマホ、1人1台ゲーム機の時代、充電のピークタイム(就寝前)には口がいくつあっても足りません。

いまは差し込み口を増やすタップで対応していますが、最初から壁に多めにあれば、配線まわりはもっとスッキリしたはずです。

たてよ
たてよ

「寝る前に自分の機械は自分で基地に戻して充電」って仕組み自体は気に入ってるの。子どもが寝室にスマホを持ち込まないルールにもなるし。だからこそ、基地の口数はもっと欲しかった(笑)

あったらよかった場所:ダイニングの近くと、ソファの近く

足りなかった場所に加えて、「ここにあればよかった」と2年で何度も思った場所が2つあります。

  • ダイニングテーブルの近く:ホットプレートを使うたびに思います。食卓で鍋やホットプレートをする家庭は、テーブルのそばに1口あるだけで世界が変わります
  • ソファの近く:くつろぎながらのスマホ充電、ノートPC。人が長時間いる場所には、必ず電気の需要が生まれます

共通するのは、どちらも「人が集まって長く過ごす場所」だということ。壁際の間取りだけを見てコンセントを配置すると、部屋の真ん中で過ごす暮らしの時間が抜け落ちます。

逆に、使っていない場所もある:土間

正直に書くと、土間につけたコンセントは、2年間ほぼ使っていません。「土間で電動工具を使うかも」「自転車の空気入れとか」と思ってつけましたが、うちの暮らしでは出番がありませんでした。

「とにかく全部に多め」だと、こういう空振りも出ます。大事なのは総数ではなく、自分たちの暮らしのシーンに沿って配分することなんだと思います。

数だけじゃない。「高さ」で後悔したパントリー

そしてこれが、家づくり記事であまり語られない盲点です。コンセントは「高さ」も重要でした。

我が家のパントリーには、ロボット掃除機の基地と、Wi-Fiルーターを置いています。ここで問題が起きました。

  • ロボット掃除機は床に置くので、コンセントは下(床の近く)に欲しい
  • Wi-Fiルーターは棚の上に置くので、コンセントはに欲しい

同じパントリーでも、機器によって欲しい高さが真逆なんです。延長コードを引っ張れば解決はします。でも、見た目がスッキリしない。壁の中に隠せたはずの線が、目に見える場所を這う——これが地味に、毎日目に入る後悔ポイントです。

これから建てる方は、コンセントの位置を決めるとき、「そこに何を置くか」→「その機器のコードはどの高さから出るか」までセットで考えてみてください。ロボット掃除機・Wi-Fi・電動歯ブラシ・コードレス掃除機の充電器あたりは、高さの指定までする価値があります。

なぜ図面では気づけないのか|これから建てる人への3つの対策

23箇所つけた我が家がなぜ外したのか。振り返ると、図面の上では「暮らしの時間」が見えないからです。図面で見えるのは壁と家具の位置だけ。「寝る前に家族5人分の機器を充電する」「週末はダイニングでホットプレート」というシーンは、図面に描かれていません。

対策として、これから建てる方には次の3つをおすすめします。

  • ①「モノ」ではなく「シーン」で数える。朝の身支度、料理中、夕食、就寝前の充電——1日の場面ごとに「そのとき電気を使うものは何か」を家族全員分書き出す
  • ②「充電基地」をどこに作るか先に決める。スマホ・ゲーム機が1人1台の時代、充電基地は現代の家の必須設備です。場所を決めたら、そこは口数を思い切って盛る
  • ③置く機器が決まっている場所は「高さ」まで指定する。ロボット掃除機は下、Wi-Fiは上。図面の点ではなく、壁のどの高さかまで

なお、コンセントの増設は後からでも工事自体は可能ですが、壁の中の配線をやり直すことになり、高気密住宅では気密処理も絡みます。「後から直せる」の中でも、直しにくい部類です。新築時に決め切るのが一番安上がりで、一番きれいに収まります。

よくある質問(FAQ)

Q1. 注文住宅のコンセント、結局何箇所つければいいですか?

我が家は23箇所で足りませんでした。ただ「総数」より「配分」が大事です。キッチン背面・テレビ裏(充電基地)・ダイニング近く・ソファ近くという「人と家電が集まる場所」に厚く配分してください。逆に、使うか分からない場所(うちの場合は土間)は空振りすることもあります。

Q2. コンセントは後から増設できますか?

工事としては可能ですが、壁内の配線工事になり、高気密住宅では気密処理も関わります。費用も見た目も新築時につけるのが最良なので、「迷ったらつける」で決め切るのがおすすめです。

Q3. 位置決めで一番見落としやすいポイントは?

「高さ」です。ロボット掃除機は床近く、Wi-Fiルーターは棚の上と、置く機器で欲しい高さが真逆になります。何をどこに置くかまで決めて、高さごと指定するのが失敗しないコツです。

まとめ|性能は完璧でも、コンセントで後悔はできる

  • 23箇所つけても足りなかった。原因は「電気を使う暮らし」が想像を超えて増えるから
  • 足りなかったのはキッチン背面・テレビ裏(家族の充電基地)。欲しかったのはダイニング近く・ソファ近く
  • 逆に土間は2年間ほぼ未使用。総数より「シーンに沿った配分」
  • 数だけでなく「高さ」も指定する(ロボット掃除機=下・Wi-Fi=上)
  • 家の性能(断熱・気密・窓)は住んでから直せないが、コンセントも「直しにくい」側。図面段階で決め切る

この「唯一の後悔」を含めた、我が家のデメリット・後悔の全体像は後悔とデメリットの検証記事に、建てる前にやってよかったことは後悔しない家づくりの記事にまとめています。

関連記事:高気密高断熱の家は息苦しい?2年住んだ答えと、後悔しない全体像

そして、コンセント以外は本当に後悔がなかったこの家に、いくらかかって何を得たのか。費用・光熱費・住み心地まで全部書いた有料記事もあります。

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【note】高性能な家に2年住んだリアル|光熱費・初期費用・後悔まで全部書きます

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