
「パッシブハウス 後悔」「パッシブハウス デメリット」——家を建てる前、私も何度も検索しました。今日は2年住んだ立場で、ネットで言われるデメリットが実際どうだったか、正直に答え合わせします。

いいことばかり書くと逆に怪しいですよね。なので、ダメだったところも、人を選ぶところも、隠さず書きます。
パッシブハウスや高気密高断熱の家を検討していると、必ず「後悔」「デメリット」という言葉が目に入ります。乾燥する、匂いがこもる、窓が開けられない……。本当にそうなのか、これから建てる人は不安だと思います。
結論から言うと、我が家は2年住んで、大きな後悔はほとんどありません。でも「ほぼゼロです、最高です」だけだと宣伝みたいで信用できないですよね。なので、ネットでよく言われるデメリットを1つずつ取り上げて、我が家の実際を○×で正直に検証します。唯一の後悔も、ちゃんと書きます。
ネットで言われるデメリット、実際どうだった?
まず一覧で答え合わせします。
| よく言われるデメリット | 我が家の実際 |
|---|---|
| 冬は乾燥する | △ 加湿器なしで過ごせている |
| 匂い・音がこもる | × 24時間換気で気にならない |
| 窓を開けられない | × 開けたい時は普通に開けている |
| エアコンつけっぱなしが不安 | × 自動運転にまかせて気にしていない |
| 初期費用が高い | ◯ これは本当。高いです |
| 売電で儲からない | ◯ そもそも儲けるものではない |
一つずつ補足します。
「冬は乾燥する」→ うちは加湿器なしで大丈夫だった
高気密+エアコン暖房だと乾燥する、とよく言われます。たしかに冬は乾きやすい環境ではありますが、我が家は加湿器を使っていません。それで困っていないので、少なくとも「乾燥で後悔」というほどではありませんでした。気になる人は加湿器を1台用意すれば済む話だと思います。
「匂い・音がこもる」→ 24時間換気のおかげか、気にならない
高気密だと料理の匂いやトイレの音がこもる、という声もあります。でも我が家は匂いがこもる感じはありません。24時間計画換気で家全体の空気が常に入れ替わっているからだと思います。高気密の家は「閉じ込める」イメージを持たれがちですが、実際は換気とセットなので、むしろ空気はきれいです。
「窓を開けられない」→ 開けたい時は普通に開ける
これは一番の誤解かもしれません。窓は、開けたい時に普通に開けています。庭でプールをするとき、デッキでご飯を食べるとき。気持ちのいい季節には窓を開けて過ごします。「24時間換気だから一年中締め切り」ではありません。性能を保ちたい真夏・真冬は閉めておく方が快適、というだけです。

外でプールしたり、デッキでご飯を食べたり。窓を開けて外とつながる時間も、ちゃんとあります。閉じこもって暮らしているわけじゃないんです。
「エアコンつけっぱなしが不安」→ 自動運転にまかせている
「24時間つけっぱなしなんて電気代が怖い」と思う人もいます。でもうちはエアコンを24時間の自動運転にしていて、設定温度に応じて勝手についたり消えたりしています。こまめにオンオフするより、つけっぱなしのほうが結果的に消費が少なく、家中が一定の温度に保たれます。電気代の実額は別記事で全公開しているので、不安な方はそちらで数字を見てください。
正直に「本当だった」デメリット
初期費用は、高い
ここは正直に認めます。高気密高断熱の家は、初期費用が高いです。一般的な省エネ基準の家より、それなりの金額が上乗せになります。
ただ私は、これを「デメリット」とは思っていません。いいものは高い。断熱材も窓も換気システムも、性能の高いものを使えばお金がかかる。当たり前のことだと思っています。大事なのは「その差額を、何にどう払うのか納得して建てること」。その考え方は、別の記事で30年分のコスト計算までして書いています。
売電は、儲からない(そもそも儲けるものではない)
「太陽光をのせれば売電で儲かる」と思っている人がいたら、考えを変えたほうがいいです。我が家の売電は月平均4,700円ほど。これは「儲け」と呼べる額ではありません。
でも、それでいいんです。太陽光は儲けるためではなく、自分の家の電気を自分でまかなって、買う電気を減らすためのもの。「儲けよう」という考えで太陽光や蓄電池に手を出すと、たいてい後悔します。儲けではなく、暮らしの安定のため。この前提を間違えないことが大事です。

「売電で元を取る」と考えると数字が合わなくて苦しくなる。でも「自分の電気を自分でつくる」と考えると、十分に価値があります。儲け目的の設備投資はおすすめしません。
唯一の後悔:コンセントの数が足りなかった
さんざん「後悔がない」と書いてきましたが、ひとつだけ正直な後悔があります。コンセントの数です。
家を建てるときは、正直そこまで気が回りませんでした。でも実際に暮らしてみると、「ここにもう一口あれば」という場面が地味にあります。掃除機、スマホの充電、季節家電……。コンセントは、図面の段階で「多すぎるかな」と思うくらいで、ちょうどいいと思います。
これから建てる方へ。性能や間取りに目が行きがちですが、コンセントの数と位置は、暮らし始めてから効いてきます。各部屋、各壁面、家事をする場所。生活動線を想像しながら、多めに付けておくことをおすすめします。
おまけ:快適さと引き換えに、ひとつだけ失ったもの
最後に、半分冗談、半分本気の話を。
以前の家では、冬の夜、布団が冷たくて妻が「寒い寒い」と私のほうにくっついてきました。それが、この家に住んでからは——布団が冷たくないので、くっついてこなくなりました。

だって、ちゃんと暖かいんだもん。寒くないのはありがたいんだけどね。なんだか、ちょっと寂しいかな。
家が快適になって失ったものは、たぶんこれくらいです。性能の高い家は、こんな小さな変化まで連れてきます。
これから建てる人へ:図面では狭く見えても、建つと意外に広い
もうひとつ、実体験として伝えたいことがあります。
我が家は予算の都合で、当初の計画より家を少し小さくしました。図面を見ている段階では、正直「もう少し大きいほうがいいかな」と何度も思いました。
でも、実際に建って住んでみると、意外なくらい広く感じます。不思議に思って考えたのですが、パッシブハウスは家中の温度が均一なので、廊下も含めて家のすみずみまで快適に使えるんです。「寒くて使わない部屋」がない。だから、面積の数字以上に広く感じる。

図面だと『狭いかも』って不安だったのに、住んだら全然そんなことなかった。家中どこでも過ごせるから、体感はむしろ広いくらいです。
予算で広さを諦めそうな方へ。性能を落として広くするより、性能を保って少し小さくするほうが、暮らしの満足度は高い——これが我が家の結論です。
まとめ:後悔のほとんどは「思い込み」だった
- 乾燥・匂い・窓・エアコンつけっぱなし——ネットの不安の多くは、実際は当てはまらなかった
- 本当だったのは「初期費用が高い」こと。でも納得して払うなら、それは後悔ではない
- 売電は儲からない。でも太陽光は儲けるための設備ではない
- 唯一の本当の後悔はコンセントの数。図面段階で多めに
- 図面で狭く見えても、建つと意外に広い。性能を保って小さく建てるのは賢い選択
パッシブハウスを検討して「デメリットが不安」という方へ。ネットの情報は参考になりますが、その多くは住んでいない人が書いたものです。実際に住んでみると、不安に思っていたことのほとんどは、暮らしの中で気にならなくなります。もちろん、これは我が家の場合。あなたの暮らし方では別の答えになるかもしれません。だからこそ、実際に建てた人の家を見て、自分の目で確かめてほしいと思います。

よくある質問(FAQ)
Q1. パッシブハウスに住んで後悔した点は?
A. 2年住んで、唯一の後悔は「コンセントの数」くらいです。性能面での後悔はありません。
Q2. 冬は乾燥しませんか?
A. 多少の乾燥はありますが、加湿器なしで湿度は約50%。前の家でやっていた乾燥対策は、今はしていません。
Q3. 窓を開けられないって本当?
A. 開けたいときは普通に開けます。「開けなくても快適」というだけで、禁止されているわけではありません。
デメリットを正直に検証してきましたが、結局いちばん伝えたいのは「住むと気にならなくなる」ということ。それでも気になる点は、ぜひ見学会などで体感してみてください。
📊 我が家の電気代を23ヶ月分そのまま公開した記事はこちら。「太陽光+蓄電池で電気代0円になる?」を本気で計算した記事はこちらです。
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