
「第一種換気 デメリット」で検索すると、高い・メンテが面倒・電気代がかかる……といった言葉がたくさん出てきます。これから家を建てる人は、不安になりますよね。

我が家は、給気も排気も機械でおこなう「第一種(熱交換)換気」を入れて2年。実際に住んでみてどうだったか、デメリットも正直にお話ししますね。
家づくりで意外と悩むのが「換気の方式」です。とくに、給気も排気も機械でおこなう第一種換気(熱交換タイプ)は、ネットで「デメリットが多い」と書かれがち。本当にそうなのでしょうか。
この記事では、よく言われる第一種換気のデメリットを一つずつ取り上げ、我が家が2年使った実際を○×で正直に検証します。使っているのは、第一種の熱交換換気に冷暖房まで一体になった「Comfohome 200(コンフォホーム200)」というシステム。これ1台で、家じゅうの換気・冷暖房・除湿・空気清浄をまかなっています。
※この記事は2026年6月時点の情報です。製品の仕様や費用は変わることがあります。最新・正確な内容はメーカー公式・各社でご確認ください。「我が家」と書いた部分は、2年間の実体験です。
その前に:今の家は「24時間換気」が法律で義務
まず大前提として、いまの家は換気そのものが「するか・しないか」の選択ではありません。2003年(平成15年)に改正された建築基準法で、シックハウス対策として、原則すべての住宅に「24時間換気(換気回数0.5回/時以上)」の設置が義務づけられました(出典:国土交通省「建築基準法に基づくシックハウス対策」)。
つまり、どんな家でも換気設備は必ず付きます。問題は「どの方式にするか」。代表的なのが次の2つです。
| 第一種換気 | 第三種換気 | |
|---|---|---|
| 給気(入れる) | 機械でおこなう | 自然まかせ(給気口から) |
| 排気(出す) | 機械でおこなう | 機械でおこなう |
| 熱交換 | できる | できない |
| 初期費用 | 高め | 安め |

大きな違いは「熱交換ができるか」です。第一種は、出ていく空気の熱を回収して、入ってくる空気にうつせます。だから冬でも、冷たい外気がそのまま入ってこない。第三種は安いぶん、冬は給気口から冷たい空気が入りやすいんです。
第一種換気のデメリット、実際どうだった?【○×一覧】
まず結論を一覧で。我が家が2年使った実感です。
| よく言われるデメリット | 我が家の実際 |
|---|---|
| 初期費用が高い | △ 正直、高い |
| メンテが面倒 | × 5分で終わる |
| 電気代がかかる | △ でもトータルは得 |
| ダクトの汚れ・カビが心配 | ○ フィルターで対策 |
| 運転音がうるさい | × 聞こえない |
| 故障が不安 | ○ 2年で故障ゼロ |
一つずつ、くわしく見ていきます。
①初期費用が高い → △ これは本当
ここは正直に認めます。第一種換気は、給気・排気の両方を機械でおこなう+熱交換の装置が必要なので、第三種換気にくらべて初期費用は高くなります。ここだけ見れば、たしかにデメリットです。
ただし、後で書くように熱交換でランニングコスト(冷暖房のロス)を抑えられるので、長く住むほど差は縮まります。「最初に払うか、毎月払い続けるか」の違い、とも言えます。
②メンテが面倒 → × むしろラク

これ、一番心配されるところだと思うんですが……我が家はフィルター交換が5分もかからないんです。脱衣所の天井裏に本体があって、フタを開けて差し替えるだけ。業者さんを呼ぶ必要もありません。
フィルターの交換目安は約6ヶ月に1回。しかも本体が「そろそろ交換時期ですよ」と自動でお知らせしてくれるので、忘れる心配もありません。熱交換の心臓部(素子)は水で洗って繰り返し使えるタイプで、メンテの目安は約2年ごとです(メーカー公式情報より)。
「メンテが面倒」というイメージが先行していますが、我が家の実感では、エアコンのフィルター掃除と同じくらいの手軽さでした。
③電気代がかかる → △ でもトータルではむしろ得
第一種換気は24時間動き続けるので、「電気代がかかるのでは?」と心配されます。たしかに常時運転ぶんの電気は使います。
でも、ここで効いてくるのが熱交換です。我が家のComfohome 200は顕熱交換率80%(メーカー公式)。出ていく空気の熱の多くを回収して、入ってくる空気にうつします。つまり冷暖房でつくった快適な温度を、換気でムダに捨てない。換気の電気代より、冷暖房のロスを抑える効果のほうが大きいのです。

実際、我が家は5人家族・延床43坪を、このComfohome 200 一台で換気も冷暖房もまかなって、一年中つけっぱなしでも電気代はごくふつうの水準です。冷暖房の能力そのものは家庭用エアコン1台ぶんくらいなのに、それで43坪の家全体がまかなえてしまう——これも断熱・気密(UA値・C値の解説はこちら)がしっかりしているからです。じつは保険で別の補助エアコンも付けたのですが、2年間で一度も使っていません。1台で足りている、ということです。
具体的な光熱費は、こちらの記事で全部公開しています。
④ダクトの汚れ・カビが心配 → ○ フィルターで対策できる
「ダクト(空気の通り道)の中が汚れる・カビるのでは」という不安もよく聞きます。我が家のComfohome 200は、入ってくる空気をF7フィルターでろ過してから室内に送ります。このフィルターはPM2.5を約85%、0.4μmの微粒子も80%以上とらえる性能(メーカー公式)。花粉よりずっと細かいものまで捕集するので、そもそも汚れた空気が中に入りにくい仕組みです。
我が家は2年使って、ダクトまわりのトラブルは何もありません。フィルターをきちんと交換していれば、過度に心配しなくて大丈夫だと感じています。
⑤運転音がうるさい → × 聞こえません

音は、まったく気になりません。本体は脱衣所の天井裏にありますが、寝室には運転音は聞こえませんし、本体のある脱衣所にいても気にならないレベルです。生活の中で「換気の音」を意識したことはほとんどないですね。
⑥故障が不安 → ○ 2年で故障ゼロ
機械なので「壊れたら高そう」という不安もあると思います。我が家は2年間、故障やトラブルは一度もありません。もちろん機械ですから、長く使えば部品交換などは出てくるはずです。メーカーによると設計上の標準使用期間は10年(PSE認証による表示)で、2022年からは10年の長期保証もついています。万一のときの備えがあるのは、安心材料だと思います。
逆に、つけて「よかった」と感じること
ここまでデメリット側を見てきましたが、我が家が第一種(熱交換)換気を選んで本当によかったと感じている点もお伝えします。

いちばんは、夏でも家の中がジメジメしないこと。湿度と温度がいつも管理できている感じで、一年中ずっと快適なんです。これは住んでみて、本当にありがたいと感じています。
- 花粉・PM2.5に強い……F7フィルターで微粒子を捕集(PM2.5約85%)。窓を開けなくても、きれいな空気が入ってくる
- 夏でもジメジメしない……計画的な換気と熱交換(潜熱交換率48%)で、湿気がこもりにくい
- 温度・湿度が一定で快適……家じゅうの空気が動くので、部屋ごとの「ムッとする/寒い」が少ない
- 結露が出ない……計画換気で湿気を逃がすので、窓まわりの結露に悩まされない
結露の話は、こちらの記事でくわしく書いています。
まとめ:第一種換気は「高い、でも快適」
- いまの家は24時間換気が法律で義務(2003年・建築基準法)。問題は「方式の選び方」
- 第一種換気のデメリットで本当なのは「初期費用が高い」こと
- 「メンテが面倒」「音がうるさい」は、我が家の実感では当てはまらなかった(交換5分・音は聞こえない)
- 「電気代」も、熱交換のおかげでトータルではむしろ得
- そのうえで、きれいな空気・ジメジメしない・結露ゼロという快適さが毎日続く
- ただし性能は施工しだい。第一種換気はダクト設計や施工の質が重要なので、慣れた施工店を選ぶことが大切

正直に言えば「安いのがいちばん」という人には第三種でもいいと思います。でも、毎日の空気の質や快適さにお金をかける価値があると考える人には、第一種(熱交換)はおすすめできます。我が家は選んでよかったです。
我が家が2年住んで感じた「後悔・デメリット」全体については、こちらにまとめています。家づくりの参考にどうぞ。
よくある質問(FAQ)
Q1. 第一種換気の電気代は高い?
A. 24時間動きますが、熱交換(顕熱交換率80%)で冷暖房のロスを減らすため、トータルではむしろ得というのが我が家の実感です。
Q2. フィルター交換は大変?
A. 我が家は約6ヶ月に1回、5分もかかりません。本体が交換時期を自動で知らせてくれます。
Q3. 運転音はうるさい?
A. 寝室では聞こえません。本体のある脱衣所でも、気にならないレベルです。
そして、空気や光熱費もふくめて「高性能な家に2年住んだリアル」を、お金まわりまで細かく書いたのが有料の記事です。これから家を建てる人の判断材料として書きました。気になる方だけどうぞ。
▶ 家づくりの検討から会社選びまで、当ブログの全記事を「読む順番」に整理した保存版ロードマップまとめもどうぞ。
▶ 【note】高性能な家に2年住んだリアル|光熱費・初期費用・後悔まで全部書きます
参考:熱交換率・フィルター性能・保証などの製品仕様はComfohome 200(comfohome)メーカー公式より。24時間換気の義務は国土交通省より。


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