エアコンつけっぱなしは高い?九州で24時間冷房した我が家の夏の電気代

電気代・光熱費の実測
いえお
いえお

「エアコンつけっぱなしって、電気代やばくない?」——夏が近づくと必ず話題になりますよね。今日は九州で24時間エアコンをつけっぱなしにしている我が家の、夏の電気代を実測で公開します。

夏が来るたびに、頭が痛くなるニュースが2つあります。ひとつは猛暑。もうひとつは電気代。日本気象協会の予測では、2026年の夏も全国的に高温で、40℃以上の酷暑日が見込まれています。さらに、エアコン本体も「2027年問題」(後述)で値上げが見込まれていて、家計には逆風ばかりです。

そんな中、よく検索されるのが「エアコン つけっぱなし 電気代」。つけっぱなしと、こまめに入り切りするのと、どっちが得なのか。そして、夏のエアコン代はいくらが普通なのか。

結論から言うと、我が家は夏もエアコンを24時間つけっぱなしにしていますが、電気代は決して高くありません。その実額と、なぜ高くならないのかを、正直に公開します。

※この記事は2026年6月時点の情報です。電気代は我が家の実際の検針票に基づく実測値。気温予測は日本気象協会、エアコンの価格動向は業界・販売店の予測を参照しています。

つけっぱなし vs こまめに入り切り、どっちが得?

まず一般論から。エアコンは「起動時(立ち上げ)に一番電力を使う」という特徴があります。止まった部屋を一気に冷やすとき、最大のパワーがかかるからです。

そのため、こまめにオンオフを繰り返すと、そのたびに大きな電力がかかります。逆に、つけっぱなしにして室温を一定に保つと、エアコンは弱い運転で済みます。一般的に、30分〜1時間程度の外出ならつけっぱなしのほうが得と言われています。

ただし、これには前提があります。「家の断熱・気密がそこそこ良い」こと。スカスカの家でつけっぱなしにすると、冷気がどんどん逃げて、エアコンがフルパワーで動き続けてしまう。つまり、つけっぱなしが得かどうかは、エアコンの問題というより家の性能の問題なんです。

我が家の夏の電気代、実測を公開します

猛暑日の空調パネル。外気36.0℃・湿度58%、室内25.7℃・湿度49%
猛暑日の昼12時、我が家の空調パネル(実物)。外は36.0℃でも、24時間つけっぱなしの室内は25.7℃・湿度49%。CO2も761ppmと快適な空気です(2026年7月撮影)

まず実物の証拠から。この写真は外気36℃の猛暑日の昼です。「つけっぱなし」の結果、家の中はこの通り——数字は嘘をつきません。

では、我が家(九州・5人家族・オール電化)の実際の数字です。我が家のエアコンの使い方は、かなり極端です。

  • エアコンは12畳用が1台だけ(各部屋に個別エアコンなし)
  • 夏は設定温度26℃で、24時間つけっぱなしの自動運転
  • これで延床43坪の家全体が涼しく保たれる

この使い方で、2025年の夏(猛暑でした)の電気代がこちらです。買電(実際に払った電気代)で出します。

使用量 電気代(買電)
2025年6月 653kWh 17,809円
2025年7月 836kWh 22,509円(夏ピーク)
2025年8月 721kWh 18,991円
2025年9月 859kWh 21,662円

一番高い7月(猛暑のピーク)でも、買電22,509円。これはオール電化・5人家族・エアコン24時間つけっぱなしの数字です。

たてよ
たてよ

エアコンを一度も止めず、家中どこも涼しくて快適。それで一番高い月が2万2千円台。私は十分すぎると思っています。

ちなみに、一般的な九州のオール電化5人家族だと、真夏は月3〜4万円に達することも珍しくありません。我が家は太陽光の売電もあるので、それを差し引いた実質負担はさらに下がります。月別のもっと詳しいデータは、別記事で公開しています。

なぜ、24時間つけっぱなしでも高くならないのか

答えはシンプルです。家の断熱性能と気密性能が高いから。

いえお
いえお

我が家が安いのは、エアコンが特別すごいからでも、節約をがんばっているからでもありません。むしろ24時間つけっぱなしで、我慢は一切していない。それでも安いのは、冷やした空気が家から逃げないからです。

断熱・気密が高い家は、一度冷やした空気が外に逃げにくく、外の熱も入ってきにくい。だから、エアコンは最初に冷やしたあと、弱い運転を続けるだけで家中が涼しく保たれます。これが「つけっぱなしでも安い」の正体です。

逆に、断熱の弱い家では、つけっぱなしにしても冷気が逃げ続け、エアコンがフルパワーで動き続けます。同じ「つけっぱなし」でも、家の性能で電気代は倍以上変わるのです。

家の性能を測る数字として、UA値(断熱性能)とC値(気密性能)があります。我が家のC値は約0.3cm²/m²。この数字が小さいほど、エアコン1台で家全体を効率よく冷やせます。

おまけ:エアコンの「2027年問題」とは

最後に、今エアコンを検討している方に知っておいてほしい話を。

2027年度から、エアコンの省エネ基準が厳しくなります。新しい基準を満たさないエアコンは販売できなくなり、メーカーは新技術への対応が必要になります。その結果、2026年後半から、エアコン本体の価格が上がっていくと見込まれています(販売店などの予測。値上げ幅は機種によります)。

「そろそろエアコンを買い替えたい」という方は、値上がり前の今のうちに検討するのも一つの判断です。ただし、ここでも本質は同じ。どれだけ高性能なエアコンを買っても、家の断熱・気密が低ければ、その性能は活かしきれません。エアコン選びと同じくらい、家の性能に目を向けてほしいと思います。

まとめ

  • エアコンは起動時に電力を食うので、短時間ならつけっぱなしのほうが得
  • ただし、それが成り立つのは家の断熱・気密がそこそこ良い場合
  • 我が家(九州・5人・オール電化)は、24時間つけっぱなしでも夏ピークで買電22,509円
  • 安い理由は節約ではなく家の性能。冷気が逃げないから弱運転で済む
  • エアコンは2027年問題で値上げ見込み。でも本質は「家の性能」

「エアコン代が高い」と悩んだとき、設定温度を上げて我慢する前に、一度考えてみてください。それは使い方の問題ではなく、家から冷気が逃げているサインかもしれません。

我が家がどんな家に住んでいるのか、夏も冬もどう過ごしているのかは、こちらの記事に書いています。

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【参考】気温予測:日本気象協会/エアコンの省エネ基準・価格動向:業界・販売店の予測(2026年6月時点)。我が家の電気代は実際の検針票に基づく実測値です。

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