
「電気代がまた上がるらしいけど、パッシブハウスって夏の電気代どうなの?」——まさに今、気になってる人が多いと思います。去年の夏の実測データを全部出します。

去年の夏、本当に暑かったですよね。エアコン1台でどう乗り切ったか、私の視点からも話しますね。
2026年の夏は、また電気代が上がりそうです。再エネ賦課金の引き上げ・燃料費の高止まり・猛暑予報。家計にとってしんどいニュースが重なっています。
そこで今日は、去年(2025年)の猛暑の夏に、うちが実際にかかった電気代を全部公開します。エアコン1台・一年中つけっぱなし・5人家族・九州のパッシブハウス。そのリアルな数字です。
※この記事のデータは実際の電気料金明細をもとにした実測値です。電気代は契約プラン・地域・生活スタイルによって異なります。参考としてご覧ください。
2025年夏の電気代、実測値を公開
まず結論から。去年の夏3ヶ月(6〜8月)の電気代がこちらです。
| 月 | 使用量 | 買電(電気代) | 売電 | 実質負担 |
|---|---|---|---|---|
| 2025年6月 | 653 kWh | 17,809円 | 4,304円 | 13,505円 |
| 2025年7月 | 836 kWh | 22,509円⬆最高 | 3,184円 | 19,325円 |
| 2025年8月 | 721 kWh | 18,991円 | 3,529円 | 15,462円 |
夏のピークは2025年7月で買電22,509円・実質負担19,325円でした。

一番高かった7月分でも、買電は2万2千円台。エアコン1台を24時間つけっぱなしにして、家じゅうを涼しく保ったうえでの金額です。

正直、7月の明細を見たときは『あ、やっぱり高い月だな』と思いました。でも冷房が効きすぎて寒いくらいで、家の中で暑いと感じた瞬間が一度もなかったのはすごいと思う。

あと、夏でも家の中がとにかくジメジメしないんです。梅雨の時期でも洗濯物がからっと乾くし、ベタベタした不快感がない。電気代の数字以上に、この『夏でもサラッと快適』っていう体感が本当にありがたいです。
9月も意外と高かった
「夏の電気代」というと6〜8月を想像しますが、九州の場合は9月も要注意です。
| 月 | 使用量 | 買電 | 売電 | 実質負担 |
|---|---|---|---|---|
| 2025年9月 | 859 kWh | 21,662円 | 3,184円 | 18,478円 |
| 2025年10月 | 769 kWh | 19,220円 | 3,344円 | 15,876円 |
9月分は使用量859kWhと、7月分を上回りました。9月分はほとんど8月に使った電気なので、真夏のピークがそのまま出ている形です。さらに10月分(ほとんど9月に使った電気)も769kWhと高めです。九州は9月に入っても暑い日が多く、冷房を使う期間が長いと感じています。

「9月分」が一番多かったのは最初は意外でしたが、検針の期間を確認して納得しました。9月分は、ほとんど8月に使った電気なんです。
我が家は子どもが3人いて、夏休み中は日中も家族が家にいます。そのぶん昼間の冷房が増えるので、共働きで日中は誰もいないご家庭より、夏の使用量は多めに出ているはずです。実際、我が家の買電を時間帯別で見ると、昼間の割合は夏が約51%、冬は約36%と、はっきり差があります。
なお、電気代の「◯月分」は、前月の検針日から当月の検針日までに使った電気の料金です(我が家の検針日は毎月7日前後)。表の「9月分」(859kWh)はほとんど8月に使った電気で、夏休みの期間とほぼ重なります。猛暑と、夏休みで日中も家族が家にいることが重なっているので、どちらがどれだけ効いているかは、我が家のデータだけでは切り分けられません。
年間で見ると、やっぱり夏が一番高い
23ヶ月分の実測データを通して見ると、電気代が高くなるのは夏(7〜9月)と冬(1月・11月)です。
| シーズン | 代表月・買電 | 実質負担(売電差引後) |
|---|---|---|
| 🌸 春(3〜5月) | 3月:14,822円 | 約9,500〜10,000円 |
| ☀️ 夏ピーク(7月) | 22,509円 | 約19,300円 |
| 🍂 秋(10〜11月) | 10月:19,220円 | 約15,000〜16,000円 |
| ❄️ 冬ピーク(1月) | 21,666円 | 約16,600円 |
夏のピーク(約19,300円)は冬のピーク(約16,600円)より高いのが、九州のパッシブハウスの特徴です。全館冷房の消費量が全館暖房を上回っています。

九州って冬より夏のほうが電気代高いんですね。確かに夏の暑さのほうが体感的にもしんどい気がします。
「エアコン1台・つけっぱなし」でこの金額——どう考えるか
念のために補足しておくと、うちのエアコンの使い方はかなり特殊です。
- エアコンは1台だけ。しかも12畳用の、ごく普通の家庭用エアコン
- 夏は設定温度26℃で、一年中・24時間つけっぱなしの自動運転
- 各部屋に個別エアコンなし
- オール電化(ガスなし。だから光熱費はこの電気代がほぼすべて)
ここが一番びっくりされるところです。たった12畳用のエアコン1台で、延床43坪の家全体が夏も冬も快適に保たれています。パッシブハウスの気密・断熱性能があるからこそ、小さなエアコン1台で家じゅうの温度が均一になるんです。
そしてうちはオール電化です。ガスを使っていないので、給湯もIHもすべて電気。つまりこれまで紹介した電気代が、わが家の光熱費のほぼすべてということになります。「電気代は安いけどガス代が別でかかってる」というオチはありません。

一般的な家でエアコンを複数台・必要なときだけつける運用をすると、1台あたりの起動時消費電力が積み上がっていきます。つけっぱなしのほうが全体の消費量が少なく済む、というのはパッシブハウスならではの運用方法だと思っています。
また、売電による収入も忘れてはいけません。太陽光パネルからの売電(月平均4,736円・23ヶ月実測)が毎月の電気代から差し引かれています。夏は日射量が多くなりそうですが、実際にはエアコン消費が増えるため売電量はやや減る傾向があります。
2026年の夏はさらに高くなる可能性
今年の夏は、さらに電気代が上がりやすい条件が重なっています。
- ✅ 再エネ賦課金が過去最高を更新(2026年度は4.18円/kWh。前年度3.98円からさらに上昇・経産省発表)
- ✅ 気象予報では猛暑・酷暑日が増える見込み(日本気象協会・2026年5月発表)
- ✅ 電気代の補助金は終了済み
単純計算で、同じ使用量でも去年より電気代は高くなります。今年の夏の実測データができたら、またこのブログで報告します。

一般家庭への影響はかなり大きいと思います。パッシブハウスは電気代が安いというより、『高くなりにくい』構造を持っている——今年の夏は、その差がより鮮明に出るかもしれません。
まとめ
- 2025年夏のピーク(7月分):買電22,509円・実質負担19,325円
- 猛暑でもエアコン1台つけっぱなしで家中快適を維持
- 使用量が最も多いのは9月分(ほとんど8月の使用)。10月分(ほとんど9月の使用)も高めで、九州は冷房を使う期間が長い
- 年間を通じると、夏のほうが冬より電気代が高い傾向
- 2026年の夏は再エネ賦課金・猛暑予報で、さらに上がる可能性あり
「電気代が不安な夏」が続いているからこそ、家の性能で光熱費の上限をある程度コントロールできる高性能住宅の価値は、年々上がっていると実感しています。

数字ばかり並べましたが、一番伝えたいのは『真夏でも家の中で暑さを感じない』という体験です。電気代だけじゃなく、暮らしの質が全然違う。それがパッシブハウスに住んでよかったと思う、一番の理由です。
電気代の詳しい23ヶ月分データはこちらの記事で全公開しています。あわせてどうぞ。
【参考】気温予報:日本気象協会 tenki.jp(2026年5月19日発表)/再エネ賦課金:経済産業省公式サイト
夏だけでなく、24ヶ月分の光熱費・初期費用・後悔まで全部書いた有料記事もあります。これから家を建てる方の判断材料にどうぞ。
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