結論から言うと、パッシブハウスに引っ越してから、子どもの家庭内感染がぐっと減りました。賃貸時代は1人が風邪をひくと3人きょうだい全員にうつることが多かったのですが、今は「1人でストップ」できることが増えています。ただし子どもが成長して免疫がついた面もあるので、そこも正直に書きます。我が家が実際にやっている隔離と、24時間換気・湿度の実感をまとめます。

「高断熱の家に住むと風邪をひきにくくなる」とまでは言えませんが、我が家では家庭内でうつり合うことが明らかに減りました。理由は家の性能そのものより、間取りと換気にあると思っています。
賃貸時代は「1人かかったら3人みんな」だった
まず正直な比較から。賃貸に住んでいた頃は、子どもの誰か1人が風邪やインフルエンザ、溶連菌にかかると、ほぼ確実にきょうだい3人全員にうつっていました。部屋数が少なく、体調が悪くても同じ部屋で過ごしたり、一緒に寝たりせざるを得なかったからです。看病する側も、次々に子どもが倒れていくのを見ながら1〜2週間対応に追われる、という状態でした。

1人が熱を出すと「あぁ、これから全員いくな…」って覚悟してたの。看病が終わる頃にはこっちがくたくたでした。
今は「1人で止められる」ことが増えた
パッシブハウスに移ってからは、感染しやすい病気にかかっても、その子だけで止められることが増えました。もちろん、たまにはうつることもあります。「絶対にうつらない」わけではありません。それでも「1人かかったら全員」がほぼ「1人で済む」に変わったのは、我が家にとって大きな違いでした。
子どもたちが成長して、体力や免疫がついてきたことも要因の一つだと思います。ここは正直に書いておきます。ただ、それだけでは説明できないくらい、看病のしやすさが変わった実感があります。
ポイント①|隔離できる子ども部屋がある
大きかったのは、体調を崩した子を1つの子ども部屋に隔離できるようになったことです。賃貸時代は「分けたくても分ける部屋がない」状態でしたが、今は病気の子がその部屋で休み、他のきょうだいと接触せずに過ごせます。
ポイント②|隔離部屋を通らない回遊動線
我が家はリビングを中心に、その周りに各部屋が配置された回遊動線(回遊できる間取り)になっています。近回り・大回りのどちらでも、トイレ・お風呂・玄関にたどり着けます。
これが感染対策で効いています。隔離している子ども部屋を通らなくても、家族が生活に必要な場所すべてに行けるからです。賃貸時代のような「病気の子がいる部屋を通らないとトイレに行けない」という状況がなくなりました。動線を分けられることが、家庭内でうつさない工夫につながっています。
もう一つ地味に効いているのが、トイレを2つ設けたことです。もともとは感染対策のためではなく、朝どうしても1人がこもる時間が長く、トイレが渋滞してしまうのを解消するために2つにしました。ところが病気の人が出たときには、片方をその人の専用トイレにできるので、家族でトイレを共用せずに済みます。日常の不便を解消するために付けた設備が、そのまま感染対策にも役立っている形です。

間取りを考えるとき「回遊動線は家事がラク」とよく言われますが、我が家では感染対策の面でも役立っています。設計時点では、ここまで効くとは思っていませんでした。
ポイント③|24時間換気で空気がこもらない安心感
もう一つ、精神的に大きいのが24時間換気です。我が家は第一種の熱交換換気(Comfohome 200)が一年中動いていて、隔離している部屋も含めて家中の空気が常に入れ替わっています。窓を閉めきっていても空気がこもらないので、病気の子がいる部屋の空気環境について、なんとなく安心感があります。
ここは誠実に書いておきたいのですが、「24時間換気だから感染が減った」と医学的に断定することはできません。ただ、厚生労働省の家庭内感染の注意事項でも、感染した人の部屋を分けることや、こまめな換気が対策として挙げられています(参考:厚生労働省「換気の方法」)。我が家は「部屋を分ける」「常に換気する」を、間取りと設備でいつも自動的にやれている状態、とも言えます。
ポイント④|冬でも乾燥しすぎない湿度
冬の空気の乾燥も、風邪の観点では気になるところです。我が家は高断熱で、冬でも室内の湿度がおよそ50%前後で保たれています。加湿器は持っていませんが、それでも過度に乾燥しません。
厚生労働省・建築物衛生法が示す快適な湿度の範囲は40〜70%とされていて、我が家の冬の湿度はそのど真ん中です。一般に、極端な乾燥はのどや鼻の防御機能を下げるとも言われるため、乾燥しすぎない環境は暮らしやすさの面でありがたいと感じています。冬の湿度の詳しい実測は高断熱の家は乾燥する?2年住んだ我が家のリアルな湿度にまとめています。

賃貸の頃は冬になると加湿器が手放せなかったけど、今は使っていないんです。それでものどがカラカラにならないのは、地味だけど毎日ありがたいなって。
まとめ|「家の性能」より「間取り+換気」の合わせ技
正直に言うと、家庭内感染が減った一番の理由は、断熱性能そのものというより、隔離できる部屋・回遊動線・24時間換気・乾燥しすぎない湿度、という要素の合わせ技だと思っています。そして子どもの成長による免疫の変化もあります。
ただ、これらの多くは高気密高断熱の家を建てる過程で自然と手に入ったものでもあります。家づくりを考えている方は、性能の数字だけでなく「病気の子を分けられる間取りか」「換気はどうなっているか」も、ぜひチェックしてみてください。
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24ヶ月分の電気代・光熱費・住み心地の全データはnoteでも公開しています。→パッシブハウスに住んで2年。光熱費・夏の暑さ・後悔まで、実際のところを全部書きます
よくある質問
Q. 高気密高断熱の家に住むと風邪をひかなくなりますか?
A. そこまでは言えません。我が家の実感では、家庭内で「うつし合う」ことが減りました。隔離できる間取りと24時間換気が効いていると考えていますが、子どもの成長による免疫の変化もあります。
Q. 24時間換気は感染対策になりますか?
A. 医学的な断定はできません。ただ厚生労働省の家庭内感染の注意事項でも、部屋を分けることやこまめな換気は対策として挙げられています。我が家はそれを間取りと設備で常に行えている状態です。
Q. 感染対策で家づくりのときに見るべき点は?
A. 「体調を崩した家族を隔離できる部屋があるか」「その部屋を通らずに生活できる動線か」「24時間換気が全部屋に効いているか」の3点をおすすめします。加えて、トイレが2つあると病気の人の専用にできて安心です(我が家は朝の渋滞対策で2つにしたら、感染対策にも役立ちました)。

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