
「高気密高断熱の家は乾燥する」——家づくりを調べていると、よく目にする言葉ですよね。せっかく性能の良い家を建てても、カラカラに乾燥するなら嫌だな…と不安になる人は多いと思います。

我が家は九州で、高断熱の家に住んで2年。実際の冬の湿度の数字つきで、乾燥のリアルを正直にお話ししますね。
高気密・高断熱の家を検討すると、必ずと言っていいほど出てくるのが「乾燥するらしい」という話。本当にそうなのか、これから建てる人にとっては気になるところだと思います。
この記事では、高断熱の家は本当に乾燥するのかを、我が家の2年の実体験(冬の湿度の実測つき)で正直にお伝えします。
※この記事は2026年6月時点の情報です。「我が家」と書いた部分は2年間の実体験・実測です。湿度の感じ方には個人差があります。
結論:多少は乾燥する。でも「前の家より、乾燥に悩まなくなった」
先に結論です。我が家の正直な実感は、こうです。
冬に多少の乾燥はあります。でも、前に住んでいた家より、むしろ乾燥に悩まなくなりました。

前の家では、冬は加湿器をつけたり、濡れたタオルを部屋に干したりしていました。でも今の家では、そういう乾燥対策をまったくしていないんです。それでも特に困っていません。これは住んでみて意外でした。
そもそも、冬に乾燥するのは「高断熱だから」ではない
大事な前提をお伝えします。冬に空気が乾燥するのは、高断熱の家に限った話ではありません。
冬の外の空気は、そもそも乾燥しています。その乾いた空気を、暖房であたためると、さらに湿度が下がります。これはどんな家でも起きること。むしろ、すきま風が多い家のほうが、乾いた外気がどんどん入ってきて乾燥しやすい、という面もあります。

「高断熱だから乾燥する」というより、「冬だから乾燥する」が正確です。むしろ我が家は、計画的な換気で空気がゆるやかに入れ替わるので、湿度が極端に下がりにくい印象です。
我が家の冬の湿度は、約50%でした
では実際、我が家の冬の湿度はどれくらいか。温湿度計で見ると、だいたい50%前後でした。
これは、決して乾きすぎの数字ではありません。国の基準でも、快適とされる湿度の範囲が決まっています。
厚生労働省の建築物衛生法(事務所衛生基準規則)では、空調のある室内の相対湿度を「40%以上70%以下」に保つよう定められています(出典:厚生労働省「建築物環境衛生管理基準」)。
我が家の約50%は、この快適範囲のちょうど真ん中。数字で見ても、乾燥しすぎてはいないことがわかります。
前の家でやっていた乾燥対策を、今はしていない
くり返しになりますが、ここが一番お伝えしたいところです。
前の家では、冬になると――
- 加湿器をつける
- 濡れたタオルを部屋に干す
こうした乾燥対策が、当たり前のように必要でした。でも、今の家では、どちらもしていません。それでも、喉や肌がつらいということは、ほとんどありません。
「高断熱の家は乾燥する」というイメージとは、むしろ逆の体験をしているのが正直なところです。
内装に「調湿してくれる素材」を選んだ
もうひとつ、我が家がやったことがあります。それは、内装に自然素材を選んだことです。
- 無垢の床(木そのものの床材)
- 塗り壁(ビニールクロスではない壁)
無垢材や塗り壁は、一般に「調湿性がある」=空気が乾けば湿気を放ち、湿れば吸う、という働きがあるとされています。我が家は、乾燥対策の意味も込めて、これらを採用しました。

正直に言うと、「無垢の床や塗り壁が、どれくらい乾燥を防いでくれているか」は、体感ではハッキリとはわかりません。でも、結果として乾燥に悩んでいないのは事実です。気持ちの面でも、自然素材に囲まれた暮らしは心地よいですよ。
逆に、夏はジメジメしません
乾燥とは逆の話になりますが、我が家は夏でもジメジメしません。
冬は乾きすぎず、夏はジメジメしすぎず。一年を通して、湿度が極端にふれにくいのを感じています。これは、計画的な換気と、家全体の温度が一定に保たれていることが大きいと思います。
湿気や結露の話は、こちらの記事でくわしく書いています。
まとめ:「高断熱=乾燥する」は、半分本当で半分誤解
- 冬は多少乾燥する。でもそれは「高断熱だから」ではなく「冬だから」
- 我が家の冬の湿度は約50%。国の快適基準(40〜70%)のど真ん中
- 前の家では必要だった加湿器・濡れタオルを、今はしていない
- 内装に無垢の床・塗り壁(調湿してくれる素材)を採用
- 冬は乾きすぎず、夏はジメジメしない。一年中、湿度が極端にふれにくい

「乾燥するからやめておこう」と性能を下げてしまうのは、もったいないと思います。乾燥は素材選びや暮らし方で十分つきあえます。それより、冬の寒さや結露を防げるメリットのほうが、はるかに大きいというのが我が家の実感です。
我が家がどんな家で、2年住んでどう感じているかは、こちらにまとめています。
そして、住み心地・光熱費・後悔まで、高性能な家に2年住んだリアルを細かく書いたのが有料の記事です。これから家を建てる人の判断材料にどうぞ。
▶ 家づくりの検討から会社選びまで、当ブログの全記事を「読む順番」に整理した保存版ロードマップまとめもどうぞ。


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