結論:エアコンをつけていても、家の中で熱中症は起こります。原因は「部屋ごとの温度差」と「湿気」。我が家は夏でも家じゅう24〜25℃・湿度も安定していて、廊下や脱衣所だけ暑い、がありません。理由を実体験で解説します。

「エアコンをつけているのに、家の中で熱中症になる」——信じられないかもしれませんが、これは実際に毎年起きています。今日は室内熱中症の本当の理由と、我が家の夏の室温を正直にお話しします。
夏になると必ずニュースになる熱中症。多くの人が「外で運動しているときに起こるもの」と思っています。でも実は、熱中症のかなりの割合が「家の中」で起きているのをご存じでしょうか。
厚生労働省の統計では、熱中症で亡くなった方のうち、家庭(庭を含む)での発生が56.5%を占めています(2018年・人口動態統計)。総務省消防庁のデータでも、熱中症の救急搬送の約4割が住居で発生し、その半数以上が高齢者です。つまり、もっとも危険な場所のひとつが「自分の家の中」なのです。
なぜ、家の中でそんなことが起きるのか。そして、どうすれば防げるのか。我が家の実例を交えてお話しします。
※この記事は2026年6月時点の情報です。統計は厚生労働省・総務省消防庁の公表値、室温は我が家の実体験です。
なぜ「室内」で熱中症が起きるのか
「エアコンをつければ大丈夫でしょ?」と思いますよね。でも、室内熱中症にはいくつかの落とし穴があります。
- エアコンを我慢してしまう:電気代を気にして、暑くてもつけない・설定温度を上げすぎる
- つけていても効きが悪い:断熱の弱い家では、外の熱がどんどん入ってきて、エアコンが追いつかない
- 家の中の温度ムラ:エアコンのある部屋は涼しくても、廊下・トイレ・2階・寝室は暑いまま
- 夜間・就寝中:寝ているあいだに室温が上がり、気づかないうちに脱水・熱中症に
特に高齢者は暑さを感じにくく、エアコンを使わない傾向があります。でも問題は「我慢」だけではありません。家そのものが暑いと、エアコンをつけても効きが悪く、部屋によって温度がバラバラになる。これが室内熱中症の大きな原因です。

断熱の弱い家は、外の熱が壁や天井から入り込んで、エアコンをつけても冷気が逃げ続けます。すると、エアコンの効いた部屋と、効かない部屋の温度差が激しくなる。その温度差が、体に大きな負担をかけるんです。
我が家の夏の室温は、ずっと24〜25度
では、断熱・気密の高い家ではどうなるのか。我が家(九州・5人家族)の夏のリアルをお話しします。
我が家は、夏のあいだエアコンを設定温度どおりに保ち、家の中はずっと24〜25度くらいです。しかも、リビングだけではありません。廊下も、トイレも、寝室も、家のどこに行っても同じくらいの温度。エアコンは12畳用が1台だけですが、それで家全体が均一に保たれます。

言葉だけだと信じてもらいにくいので、実物の写真です。この日の外気は30℃・湿度73%。それでも家の中は25℃・湿度50%で、数字の上でも「カラッと涼しい」が保たれています。

どの部屋に行っても涼しいので、『この部屋は暑いから行きたくない』というのがありません。子どもが2階で遊んでいても安心だし、夜もぐっすり眠れます。
もうひとつ大事なのが湿度です。九州の夏は高温多湿で、温度以上に湿気がしんどい。でも我が家は、計画換気(熱交換型の換気システム)のおかげでジメジメせず、カラッと快適です。熱中症は気温だけでなく湿度も大きく関わるので、これも安心材料になっています。
「家全体が一定の温度に保たれる」というのは、快適なだけでなく、家のどこにいても熱中症のリスクが低いということ。これは断熱・気密の高い家の、大きな安全性です。
「電気代が怖くてエアコンを我慢」も、性能で解決する
室内熱中症のいちばんの原因は「エアコンを我慢すること」。その背景には電気代の不安があります。「つけっぱなしにしたら電気代が怖い」——その気持ち、よく分かります。
でも、断熱・気密の高い家なら、この不安そのものが小さくなります。我が家はエアコンを24時間つけっぱなしにしていますが、冷気が逃げないので弱い運転で済み、電気代は決して高くありません(夏のピーク月でも、実額は別記事で公開しています)。
つまり、家の性能が高ければ「我慢しなくていい」「つけっぱなしでも怖くない」。エアコンを我慢しなくていい家は、それだけで熱中症から家族を守ってくれます。

『電気代が心配だからエアコンを切る』——この我慢が、命に関わることがあります。家の性能を上げておけば、その我慢自体が要らなくなる。これは光熱費の話であると同時に、家族の安全の話なんです。
まとめ:室内熱中症は「家の性能」で防げる
- 熱中症の死亡の56.5%が家庭で発生(厚労省)。救急搬送の約4割が住居(消防庁)
- 室内熱中症の原因は「エアコンの我慢」だけでなく、家の暑さ・温度ムラにもある
- 我が家は夏でも家中どこでも24〜25度。湿度も低く、熱中症リスクが低い
- 断熱・気密が高ければ、エアコンを我慢しなくていい=命を守る家になる
夏の暑さは、年々厳しくなっています。エアコンの効きが悪い、部屋によって暑い、電気代が怖くてつけられない——もし心当たりがあるなら、それは使い方ではなく家の性能のサインかもしれません。家の断熱・気密は、快適さだけでなく、家族の命を守る投資でもあります。
我が家がどんな家で、夏も冬もどう過ごしているのかは、こちらに書いています。
「エアコンつけっぱなしでも電気代が高くない理由」はこちら。
👉 エアコンつけっぱなしは高い?九州で24時間冷房した我が家の夏の電気代
📓 もっと踏み込みたい方へ(note・有料記事)
▶ 家づくりの検討から会社選びまで、当ブログの全記事を「読む順番」に整理した保存版ロードマップまとめもどうぞ。
パッシブハウスに住んで2年。光熱費・夏の暑さ・後悔まで、実際のところを全部書きます
夏の快適さや健康面の価値を、実測データと30年コストで考えています。
【参考】熱中症の発生場所・死亡統計:厚生労働省 人口動態統計、総務省消防庁「熱中症による救急搬送状況」。室温・湿度は我が家の実体験です(2026年6月時点)。最新情報は各公式サイトでご確認ください。


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