「高気密高断熱の家は電気代が安い」ってよく聞くけど、普通の家と比べて実際いくら違うの?──家を建てる前、私たち夫婦が一番知りたかったのがこれでした。
このブログでは、九州でパッシブハウスに住む会社員夫婦(いえお・たてよ)が、23ヶ月分の電気代を実測したリアルな数字をもとに、一般的な住宅との違いを正直に比較します。「思ったほど差がない部分」も包み隠さず書きます。

今日のテーマは『高気密高断熱の家と、普通の家。電気代はどれくらい違うのか』。我が家の23ヶ月の実測データで検証していくよ。

家を建てる前、これが一番知りたかったよね。営業さんは『電気代が安くなります』って言うけど、具体的にいくら?っていうのが全然分からなくて。
先に結論:我が家(パッシブハウス)の実質負担は月平均13,005円
細かい話の前に、まず結論からお伝えします。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 買電(電力会社に払った額)月平均 | 約18,824円 |
| 太陽光の売電 月平均 | 約4,736円 |
| 実質負担(買電−売電)月平均 | 約13,005円 |
| もっとも高かった月(真夏) | 22,509円 |
| もっとも安かった月(春) | 14,822円 |
※5人家族・オール電化・九州・延床約43坪(一般的な戸建てよりやや広め)・太陽光あり・23ヶ月(2024年6月〜2026年4月)の実測値です。

ポイントは『年間を通じて電気代の振れ幅が小さい』こと。真夏のピークでも22,500円台、一番安い月との差は約7,700円しかない。これが高断熱の家の大きな特徴なんだ。

しかも我が家、家族5人で延床も43坪くらいあるんだよね。決して小さい家じゃないのに、この電気代。最初は自分でも『本当に?』って何度も明細を見返したよ。
一般的なオール電化住宅(5人家族)の電気代相場は?
比較対象として、九州エリアのオール電化・5人家族の戸建てでよく言われる相場を見てみます。
- 年間を通した月平均:おおむね 18,000〜25,000円 程度
- 真夏・真冬のピーク月:30,000〜40,000円超 になることも珍しくない
とくに差が出やすいのが冷暖房を一番使う夏と冬です。断熱性能が低い家ほど、エアコンや暖房をフル稼働させるため、ピーク月の電気代が跳ね上がります。

実家がまさにそれで、冬は灯油ストーブもエアコンも使って、それでも『寒い寒い』って言いながら過ごしてた。電気代とは別に灯油代もかかってたんだよね。

そう。一般的な家は『光熱費そのものが高い』だけじゃなくて、『お金をかけても寒い・暑い』という二重のつらさがある。ここがすごく大事なポイント。
比較:ピーク月でこれだけ違う
| 我が家(パッシブハウス) | 一般的なオール電化5人家族 | |
|---|---|---|
| 年間の月平均 | 買電 約18,824円 (実質負担 約13,005円) |
約18,000〜25,000円 |
| 真夏のピーク月 | 買電 22,509円 (実質負担 約19,300円) |
30,000〜40,000円超 |
| 真冬のピーク月 | 買電 21,000円台 (実質負担 約16,600円) |
30,000〜40,000円超 |
| 季節による振れ幅 | 小さい(約7,700円) | 大きい |

我が家は太陽光の売電を差し引く前の『買電』だけで見ても、ピーク月で一般家庭より1〜2万円安い計算になる。しかも延床43坪と広めの家での数字だから、同じ広さの一般住宅と比べたら差はもっと開くはずだよ。
なぜこんなに差が出るのか
理由はシンプルで、家から逃げる熱・入ってくる熱が圧倒的に少ないからです。
- 高断熱:壁・天井・床・窓の断熱性能が高く、冷暖房した空気が外に逃げにくい
- 高気密:すき間が少ないので、外の暑さ・寒さが入り込みにくい
- 計画換気:熱を回収しながら空気を入れ替えるので、換気で熱を捨てない
つまり「一度快適にした空気を、ムダにしない家」なんです。実は我が家はエアコン1台を、一年中ずっと自動運転でつけっぱなしにしています。それでこの電気代です。

そう、本当にエアコン1台だけ。しかもこまめに消したりせず、一年中つけっぱなしの自動運転。それでも夏は家じゅう涼しいし、冬は朝起きても廊下が寒くないの。最初は『つけっぱなしで電気代大丈夫?』って不安だったけど、明細を見て逆に驚いたよ。

高断熱の家は、こまめにオンオフするより『つけっぱなしで一定に保つ』ほうが効率がいいんだ。一度快適にすると温度がほとんど下がらないから、エアコンはほんの少し動くだけで済む。これが1台・つけっぱなしでも電気代が抑えられる理由だよ。
正直な話:差は「電気代だけ」では語れない
ここは正直にお伝えしたい部分です。

高気密高断熱の家は、建てるときの費用(イニシャルコスト)が普通の家より高くなる。電気代の差『だけ』で元を取ろうとすると、正直けっこう年数がかかる。これは隠さず言っておきたい。

でもね、私が一番価値を感じてるのは電気代の安さじゃなくて『快適さ』のほうなんだよね。同じくらいの光熱費を払っても、寒い家と快適な家じゃ全然違う。

そうだね。だから我が家の結論は『電気代が劇的に半額になる』みたいな派手な話じゃなくて、『近い光熱費で、快適さと健康は桁違いに良くなる』。ここが一番リアルな比較だと思う。
まとめ:電気代の差と、快適さの両方で考える
- 我が家(パッシブハウス)の実質負担は月平均13,005円、ピーク月でも22,500円台。しかもエアコン1台・一年中つけっぱなしでこの数字
- 一般的なオール電化5人家族はピーク月で30,000〜40,000円超になることも
- とくに夏・冬のピーク月で差が大きい
- ただし建築費は高め。電気代だけで元を取るより「快適さ・健康」も含めて判断するのが現実的
「光熱費を抑えつつ、一年中快適に暮らしたい」と思ったら、最初の一歩は家の性能(断熱・気密)を知ることです。次の記事で、私たちが工務店選びの前にやってよかったことをまとめています。あわせて読んでみてください。
──いえお&たてよ


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